これまでクリムゾンの他に21馬鹿バンド、ウェットンバンドなどがクリムゾンナンバーを演奏してきましたが、PeaceとLettersは完全日本初演なんですよね。(あとPart1もだけどこの日はやってくれなかった。残念。) 今回の目玉は一つはトリプルドラムで、'21st Century Schizoid Man'や'Starless'はそれがとても生きていたと思いました。特に'Starless'のレッドゾーンに突入する直前のドラムは鳥肌物でした。また、'Vrooom'や'Level 5'なんかもこの構成に合ってたと思います。新曲も基本この流れですしね。 もう一つはCollinsのサックスとRieflinのシンセのお陰で蔵出しができたことで、Collinsのお下品サックス(大好きです。)による'Pictures Of A City'、'Letters'なんかは快感たっぷり。 でも何よりもFrippのあのギターで聴けた'Easy Money'、'Sailor's Tale'、'Starless'、'21st Century Schizoid Man'はやっぱり本家だなぁと感動しました。 (蛇足ですが'Epitaph'だけは今回のメンバーでやる必然性が感じられなかったのが惜しい。)
ウエットン以外のボーカルで初めて聞くeasy money、コリンズがバリトンサックスを吹くPictures Of A City、さらにはSailor’s Tale 、ライブで演奏するのに適しているかどうかは別としEpitaph、In The Court of The Crimson Kingと、十分に堪能できる選曲でした。
最後は、ここにきてやっとライブで聴けた21st Century Schizoid Manで幕。トニーの合図と共に、写真撮影でパーティは終了となりました。
今回の目玉は一つはトリプルドラムで、'21st Century Schizoid Man'や'Starless'はそれがとても生きていたと思いました。特に'Starless'のレッドゾーンに突入する直前のドラムは鳥肌物でした。また、'Vrooom'や'Level 5'なんかもこの構成に合ってたと思います。新曲も基本この流れですしね。
もう一つはCollinsのサックスとRieflinのシンセのお陰で蔵出しができたことで、Collinsのお下品サックス(大好きです。)による'Pictures Of A City'、'Letters'なんかは快感たっぷり。
でも何よりもFrippのあのギターで聴けた'Easy Money'、'Sailor's Tale'、'Starless'、'21st Century Schizoid Man'はやっぱり本家だなぁと感動しました。
(蛇足ですが'Epitaph'だけは今回のメンバーでやる必然性が感じられなかったのが惜しい。)
そのパーティで気がついたことを補足的に以下いくつか。
とにかく音がとてつもなくカタい、という意味で、これぞまさにハード・ロック。トリプル・ドラムのリズムセンスは、基本的にダブル・トリオ以降の発展形態であり、そうした単線の時系列上の展開が、「進化」という尺度に忠実にあてはまるようにも思えるあたり、まぎれもないプログレッシヴ・ロックだなとしみじみ。と同時に、そのアイデアをクリムゾン・クラシック(曲)にも適用しようするあたりは、80年代クリムゾンの、いわゆるポップな曲調に無理矢理ディシプリン・ギターを押し込んだこのバンドの前科(?)を彷彿させます。「コンストラクション・オブ・ライト」では、メル・コリンズは、フルートに気を取られて、サックス吹くのを忘れていたのか、サックス・パートは簡単なブローで終了。とはいえ、全体にメル・コリンズのセンスおよびテクニックは圧巻。クリムゾンの演奏が、比喩的にいえば、70年代は剥き出しの刃物を振り回すアブナイ若者のようだったとすれば、今回は、一見紳士風だが凄みのある初老の男性(まぁ実際、そうなんですけど)みたいに思えるのは、やはりコリンズの管楽器の存在が大きい。コリンズ以外にも、とりわけ21馬鹿バンド時代のギターのついでにヴォーカルも、という器用貧乏感が半端でなかったジャッコも、今回は堂々たるメイン・ヴォーカリストぶりで、独特の粘っこい節回し(ジャッコ節?)も違和感なく聴けました。スタジオ版のオリジナル歌詞で歌われた「イージーマネー」も、74年のウェットン期に顕著な豪快暴発のマチスモ・ヴァージョンとは異なり、妖気漂う不穏なムード満点の、ジ・アダルト・オリエンテッド・ロックへと見事に転生したのも、コリンズとジャッコによるパフォーマンスが大きかったのではないでしょうか。私が記憶する限りでは、日本初披露の「21世紀」における、見事なユニゾンと休止箇所も含めて、演者の、音を出している時と出さない時とのコントロールが徹底しています。そのことが会場における音の分離の良さとも相まって、先に述べた音楽全体の硬質感を高めていると同時に、実際の音量・音圧以上のダイナミズムとスケールをバンドが獲得する大きな要因になっているように思われました。フリップとレヴィンの、ここぞという時の存在感はいわずもがな。あと、「21世紀」もオリジナル歌詞でしたね。とりとめのない印象をだらだら書きましたが以上です。長文悪文失礼しました。
フリップ自身のアナウンスに続き、日本語で歌いだしたpeaceから、starlessさらにはアンコールの21st Century Schizoid Manまで、MCなしの2時間。聞く方も息を抜けない、disciplineなパーティでした。
コリンズのサックス、特に高音が冴えわたり、管楽器がクリムゾンにあうことを再認識しました。低音は、レヴィンが、スティックよりベースを多用したため、ベースラインがこれまで以上によく聞こえたと思います。曲によっては、3台のドラムスが同時に演奏し、さすがにこれはど迫力というか、音が大きかったです。
ウエットン以外のボーカルで初めて聞くeasy money、コリンズがバリトンサックスを吹くPictures Of A City、さらにはSailor’s Tale 、ライブで演奏するのに適しているかどうかは別としEpitaph、In The Court of The Crimson Kingと、十分に堪能できる選曲でした。
最後は、ここにきてやっとライブで聴けた21st Century Schizoid Manで幕。トニーの合図と共に、写真撮影でパーティは終了となりました。
たぶんこれで見納めかと思います。みなさんお元気で。
公式映像!!